11月21日(金)、津島市生涯学習センターにて、「就労選択支援セミナー」が開催されました。

当日は定員100名の会場が満席となり、多くの関係者の方が見えていました。

今回のセミナーには、就労移行支援、就労継続支援A型・B型事業所、相談支援専門員、行政、特別支援学校などの教育関係者、ハローワーク職員の方々など、多岐にわたる関係者の皆様にお集まりいただきました。
また、愛知県の福祉課担当者様にもご参加いただき、この新しい制度への関心の高さと、地域全体の熱量を感じる一日となりました。
■第一部:基調講演
講師には、名古屋市総合リハビリテーションセンターの稲葉健太郎氏をお招きしました。
「就労選択支援の内容と課題」と題した講演では、今年10月から始まったばかりの制度の現状や課題について、非常にわかりやすく解説していただきました。


「就労選択支援」がどのような目的で開始されたのか、現在各地域でどのようにとりくまれているのか「令和9年から始まるA型のモデル事業」についてなど、非常に内容の濃い内容で、就労選択支援事業がどのようなものなのか再度勉強することが出来ました。
制度の仕組みだけでなく、これからの就労支援がどうあるべきかという視点も得られる貴重な時間でした。
■第二部:パネルディスカッション
後半は、地域のアドバイザーや実践者を交えたパネルディスカッションを行いました。
【登壇者】
司会: 竹田晴幸氏(地域アドバイザー)
パネリスト: 稲葉健太郎氏(名古屋市総合リハビリテーションセンター)
安井舞氏(YELL津島/就労選択支援事業所)
牛田潤子氏(あま市基幹相談支援センター)
水野泰樹氏(海部障害者就業・生活支援センター)

すでに運営を開始している事業所や、相談支援の現場からのリアルな課題が共有され、自由な議論が行われとても勉強になりました。
特に話題となったのは、「アセスメントの大切さ」についてです。
これからの選択支援において何が求められるのか、そして関係機関同士でどのようなコンセンサス形成が必要なのか、現在の状況を踏まえた実践的なお話を聞くことができました。
■セミナーを終えて
就労選択支援はまだ始まったばかりの制度であり、課題も非常に多くあると感じています。
しかし、今回のセミナーを通じて改めて感じたのは、「地域全体で連携すること」の重要性です。
私たち単独では解決できないことも、海部地域の関係機関の皆様とかかわりあいながら進めていくことで進めていけると感じました。
当事業所としても微力ながら、これから就労支援事業所を利用する皆様の可能性を広げるため、活動を続けて行きたいと思います。
この度は、素晴らしいセミナーを有難うございました。