こんにちは、寺社仏閣好きのフレーベルスタッフです😊
日本を代表する2大神社として『伊勢神宮』と『出雲大社』がありますが、今回は『出雲大社』を紹介いたします。
その前に、この2大神社にはいろいろと違いがありますので、先ずは代表例を説明いたします。
1つ目は、祀神(まつりかみ)です。
伊勢神宮(内宮)が天照大御神(あまてらすおおみかみ)で、皇室の祖神、太陽神ですが、出雲大社は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)で、国造りの神、縁結びの神です。
2つ目は、神社の位置づけと役割です。
伊勢神宮が皇室の総氏神(天照大御神を祀る)で、日本で最も格式が高いとされています。出雲大社は、国の守り神、縁結びの神として親しまれ、神々が集まる場所ともされています。
3つ目は、伊勢神宮(東)は日の昇る「生」の象徴、出雲大社(西)は日が沈む「死」の国(黄泉の国)と関連する方位で、両社で「生と死」「陽と陰」「天と地」「太陽と月」を形成するとされています。
4つ目は、参拝マナーです。
伊勢神宮は正宮では撮影禁止です。
参拝作法は、一般の神社同様に「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社は「二礼四拍手一礼」になります。
5つ目に、建築様式です。
伊勢神宮は神明造(しんめいづくり)ですが、出雲大社は大社造(たいしゃづくり)で、大きな注連縄(しめなわ)が特徴です。
以上が主な違いです。
それでは、出雲大社を案内いたします。
四つの鳥居があり、それぞれ素材が異なり、石・鋼・鉄・銅になります。『四の鳥居』は、国で最も古い銅の鳥居です。
①一と二の鳥居

②四の鳥居

③『二の鳥居』をくぐると、④『下り参道』となります。
これは神社仏閣の参道ではめったにないようです。
⑤『祓橋』を渡ります。⑥下を流れる川は、素がの川です。⑦『松の参道』を通り、途中に⑧『ムスビの御神像』があります。これは鋳物でできており、大国主大神が、日本海の荒波の向こうから現れた「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)を授けられ、結びの神となられたという神話の一場面を再現しています。
反対側にも像があり、⑨『御慈愛の御神像』となります。大国主大神は、神話「イナバの白うさぎ」で知られるだいこく様をさしています。
白うさぎを助けたように御慈愛の神様です。⑩この白うさぎの置物が境内のあちこちに見られます。
②『四の鳥居』をくぐると、⑪『拝殿』です。⑫立派な注連縄が目につきます。さらに進むと⑬『八足門』があり、鴨居部分に流水紋の美しい彫刻が施されています。
その奥が⑭『御本殿』です。大社造と呼ばれる日本最古の神社建築様式です。
現存の御本殿は延享元年(1744年)に完成しました。60年に一度、厚さ1mのひわだ(ヒノキの皮)葺きの屋根を葺き替えて遷宮を行います。御本殿の東西側に⑮『十九社』があります。旧歴10月の神在月(全国的に神無月)に全国から八百万(やおよろず)の神々が集まり、7日間の神議り(かむはかり)の間、ここに宿泊されます。
東西とも十九の扉があり、ご滞在の期間は全ての扉が開かれます。
御本殿の北側に、⑯『素鵞社(そがのやしろ)』があり、大国主大神の父神で「八岐大蛇(やまたのおろち)退治」で有名な素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られています。ここに前もって訪れた、⑰『稲佐の浜』で身を清めてから持ち帰った砂を納めてから、⑱少しいただきます。
さらに、西側に進むと、⑲『神楽殿』があり、正面に日本最大級の⑳大注連縄があります。
これは、拝殿のものより、大きく感じました。
また、神宮建築にはめずらしく正面破風の装飾に㉑ステンドグラスが使われています。
③

④

⑤

⑥

⑦

⑧

⑨

⑩

⑪

⑫

⑬

⑭

⑮

⑯

⑰

⑱

⑲

⑳

㉑

以上が、簡単な案内でした。
出雲大社は縁結びの神様で有名ですので、若い女性の参拝者を多く見かけました。
また、出雲大社の前に、訪問した『稲佐の浜』では、久しぶりに日本海側の厳しい寒さを体感しましたので、大いに身を清められた思いがしました。