就職者インタビュー
就労移行支援事業所「障碍者ITカレッジ愛西」を半年間利用し面接後、就職したYさん。就職してから一年経った今、Yさんと、採用担当のKさんに、今回はお話を伺いたいと思います。

 

— まずは採用担当のKさんにご質問いたします。障碍者雇用のきっかけは?
Kさん 社会貢献としての取り組みもありますが、ダイバーシティ環境構築の一環として多様な人材と多様な生き方を提供したいと考えている事です

— 障碍者雇用で苦労する点は?
Kさん 応募が少なく、応募があったとしても、募集している部署と、応募者のマッチングが難しい事です。

— 障碍の種類で採用が左右されますか?
Kさん それはないですね!様々な障碍をお持ちの方からご応募頂いていますが、やはりスキルを持っている方や、受け答えがきちんとできる方などは、採用につながっていると思います。

— その他、採用のポイントは?
Kさん 即戦力性の高い経験値は高く評価いたしますが、やはり人柄ですね!面接時の受け答えの際に、明るくて、前向きな気持ちが伝わってくる方は、仲間になってがんばってほしいなと思いますね!!

— 今まで障碍者を採用してきてよかった点は?
Kさん 他従業員の業務内容の確認と洗い出しが出来たことにより、負担が少なくなったり、無駄な作業がカットできました。また、前向きな姿勢で仕事に臨む姿が、他従業員にもいい影響を与えて下さっています。

— 障碍者の配属部署は悩みますか?
Kさん 悩みは特にないですが、電話対応などが必要な部署もあるので、その辺りを考慮します。

— 障碍者を採用した後、苦労した点は?
Kさん 苦労した点はあまりないですね!少しでも長く定着して働いて頂く為に、まずは環境に慣れて頂く事を第一に考えています。例えば、体力的に厳しいようであれば、勤務時間の相談にも応じています。短時間勤務から徐々に増やしていき、最終的には、健常者と同じ勤務時間で同じように仕事が出来るようにサポートしています。

— Yさんの勤務時間はどうでしたか?
Yさん 僕ははじめからフルタイムでしたね!

— 初めからフルタイムは大丈夫でしたか?
Yさん そうですね。はじめは正直、キツかったです。(笑)でも徐々に慣れていって、いつの間にかそれが普通になりました。

— 以前、Yさんは就労移行支援事業所「障碍者ITカレッジ愛西」に通われていましたが、そこへ行く前のご自分はどうでしたか?
Yさん 人間ではなかった、というか毎日が不規則で人間らしい生活はしてませんでした。暗い毎日でした。

— その頃から就職はしたかったですか?
Yさん したかったですね。でもどうしようもなかった。ハローワークには行ったりもしましたが。

— 「障碍者ITカレッジ愛西」に通いはじめてからは、どんな毎日でしたか?
Yさん まずは規則正しい生活に戻すことからで、二年間社会に出ていなかったので、いろいろと初めは慣れませんでした。ですが、少しずつ慣れ、ビジネスの基本マナーや電話応対や、パソコンスキルなどを習得していきました。

— 「障碍者ITカレッジ愛西」に行ってどうでしたか?
Yさん すごく自分にとって自信へとつながりました。僕でも出来るかも!と思いました。

— 逆に「障碍者ITカレッジ愛西」に行って苦労したことはありますか?
Yさん いろいろと相談にのってもらい、自分に合ったカリキュラムを組んでもらったので、苦労したことはありませんでした。徐々に自分の気分も上がってきているのを自分自身でも感じることが出来ました。
やりがいを感じられるのが今の喜びです。

— 今の業務内容は?
Yさん 経理部で仕分け入力を主にしています。

— 周りの方はどうですか?
Yさん いろいろと配慮してもらったりして、皆さんとてもあたたかいです。

— 最近嬉しかったことは何ですか?
Yさん 仕分け入力以外の仕事を徐々にやらせてもらえるようになり、やりがいのある仕事が増えてきた事ですね!

— それは仕事を任されるようになってきて、評価が上がってきた、ということですか?
Kさん そうですね!Yくんにまかせれば大丈夫だ!みたいな!(笑)
Yさん 笑!!

— 今はどんな自分ですか?
Yさん 昔は本当に暗い毎日でした。今は本当に居心地のいい環境です。昔は自分自身に精一杯で、外にも出なかったので。

— 最後に障碍者の方で、就職活動をされている皆さんにメッセージをお願いします!
Yさん あきらめないで下さい!頑張れば僕にも出来ました!まずは外に出てください。

— 外に出ることによって具体的に良かったのは?
外に出ることによっていろんな人の話が聞けるし、それで吸収出来る事が沢山あって、すごく自分の為になりました。今こうしていられるのもそのおかげです。