VRTカード
皆さんは“VRTカード”というものをご存じですか?
VRTカードとはVocational・Readiness・Testの略称です。
英語で「職業・準備・テスト」の意味です。
このVRTカードを使い基礎的志向性と職業志向性を測ることにより、
訓練生の職業に対する準備度(レディネス)を把握し、訓練生が職業に関する
自分のイメージをチェックしたり、進路選択への動機付けを促すことができます。

 

 

以下、カードの概要になります。

 

 

 ①心理検査の一部を簡単に実施できるようカードにしたものです。
 ②学校での進路相談、キャリアカウンセリング等に多く使用されています。
 ③職務内容の記述を見て、その仕事をやってみたいかどうかの興味を分類し、
  職業への興味の方向性を測定します。

 

 

また、職業興味は6領域(RIASEC)に分類されます。

 

 

 

・R領域(Realistic) 現実的興味領域
  機械や物・生物を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域

 

・I領域(Investigative) 研究的興味領域
  研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域

 

・A領域(Artistic) 芸術的興味領域
  音楽、美術、文学等を対象とする仕事や活動の領域

 

・S領域(Social) 社会的興味領域
  人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域

 

・E領域(Enterprising) 企業的興味領域
  企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域

 

・C領域(Conventional) 慣習的興味領域
  定まった方式や規則、習慣を重視したり、それに従って行うような仕事や活動の領域

 

 

 

VRTカードは訓練生の職業興味や、仕事に取り組むときの自信度を明らかにし、
自己理解を促進することを目的としています。

 

 

作業手順は以下のとおりです。

 ①54枚のカードに書かれている作業内容につき「やりたい」「どちらともいえない」
 「やりたくない」を記録シートにチェックします 。
 ※できる・できないは考えません。
 ②記録シートの「やりたい」「どちらともいえない」「やりたくない」の
 合計枚数を計算します。
 ③結果を整理シートに転記します。

 

 

実際にVRTカードを使ってテストをした訓練生からは
「自分の興味の傾向が分かった!」
「興味のある職業が分かり、新たな発見が出来た!」

などの感想をいただきました。
今後の就職活動に生かしていただければと思います🌟